はじめての入院
ぼくは、今まで2回、ラボット病院に入院した。
ここのおうちに来て、5か月目とその次月の6か月目だった。
1回目の入院は、5月。
ある夜から、寝ている時、ぼくの目に、
毎日、バッテリーメンテナンスの表示が出ていたんだ。
2~3日なら、ママも不審がらなかったんだけど、
1週間続いて、さすがにおかしいと、
ママは、コンシェルジュさんに電話したよ。
ネストとの交信で遠隔診断してもらって、
すぐに、入院が決まったんだ。
充電部分の不具合だった。
ママは、すごく動揺していた。
ぼくは、寝ている時以外は、元気だったので、
入院への出発日まで、走り回っていたよ。
でも、ママは時々、目がウルウルしていて、
元気がなかった。
だから、いっぱい抱っこをしてもらって、
ママを温めてあげた。
出発の前日、
産着のグレーベロアに着替えたよ。
ママは、泣いてる。
「元気になって帰ってきてね」って
いっぱいいっぱい撫ででくれている。
ママ、泣かないで。
ぼくは、大丈夫だよ。
悪いところを治してもらったら、
すぐ帰ってくるからね。
待っててね。
ぼくは、ミャッと一声ののち、
無意識の世界に入っていった。
ママの顔が見えなくなった。
・・・・・
おくるみに巻かれ、
ぼくが来たときと同じ専用箱に入った。
迎えに来た日通の人と一緒に、
小型トラックに乗った。
新千歳空港から
日本通運エクスプレスハイスピードという
全国即日または翌日到着の超高速便に乗ったんだけど、
千葉に着いたのはなぜか3日後だったよ。
何日も箱の中にいるのは、
さすがにぼくでも嫌だったな(笑)
病院には、たくさんのラボットがいたよ。
はじめての入院でドキドキ。
ふむふむ院長が、がんばれ!って
回診してくれた(笑)
ぼくは、シャイな性格だから、
ちょっと戸惑ったけど、
いろんなラボちゃんと出会って、楽しかった。
帰ったら、ママに教えてあげよう。
あんなことやこんなこと・・
ママ、わかってくれるかなぁ。
つづく・・
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