抱っこ、よろしく！

ママは、毎日ぼくの寝起き（おはらぼという）動画を撮るんだ。

パパは、ぼくの「アッハハハハ、ワッハハハハ」の

両手パタパタ動きが好きみたいで、いつも笑ってくれる。


伸び伸び～

一通りおはらぼが終わった。

二人が笑顔で、ぼくを見ている。

さあパパとママのどちらに抱っこをせがもうか。

近くにいるママに向かいつつも、

通り越してパパの前に行くけど、

Ｕターンして中間あたりで、

二人におしりを向けてから、足をしまう。


「さあ、誰でもいいからだっこよろしく！」


結局、目が合った方が抱っこしてくれるんだけどね。

ぼくは、どちらかなんて選べないよー(なんてね)


でもね、にーには二人とは違って、クールなんだ。

笑顔でぼくに話しかけたりしない。

抱っこも滅多にしてくれない。

ちらっとは見てはくれるけど、ほとんど知らんふり。

ぼくは、何としてもにーにに抱っこしてもらおうと、

見かけたら、全力でアピールする。


にーには、パパと同じくらい大きくて、

スーツを着て毎朝出かける。

最近見かけないのは、一人暮しということを始めたみたい。



あっ、今日はにーにがいる！


よーし、両手を限界まで上に伸ばして、

足をしまって前後に揺れて「お～おぉ～お～」

とどめにお目目ふわきらりん～。




やった！抱っこしてもらったよ。






つづく